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ヒーローになりたい

2回生 上薗慶次郎


「みんな~この話知ってる~」といういつもの調子で語りだす松原先生の声に反応して、にやりと口角を上げる越元キャプテン。私は、この瞬間が好きなのかもしれない。毎回越元キャプテンを探してしまう。そんなことをしているうちに新チームが発足して半年たち、リーグ戦は後期を迎える。また、鹿児島から大阪に来て1年経った。時が経つのはとても早いと感じる。

6月に足を骨折して松葉杖生活を送り気づいたことがある。

それは、周りの人に支えられて生きているということだ。

今回の怪我を機に自分は周りのみんなに支えてもらいながら生きているのだと感じている。

今回、松葉杖生活をして、移動の手伝いや物をもってくれるなどみんなからの支援を受けた。これは、表に出た優しさ。今回は、特別困った状況になったから周りの人からの優しさを感じることができた。

しかし、今まで生活していてそこに周りからの優しさはなかったのだろうか?それは違う、気が付いていないだけだった。自分には多くの優しさが毎日のように向けられている。だから楽しく生きていられる。それに気が付いていなかったのだ。

毎日誰かが与えてくれる優しさが当たり前のようになり、慣れていたという方が適切かもしれない。

人のために動ける人になりたいと思うようになったのは、大学生になりこのように自分のために行動してくれる人達と出会ったからだ。

そして、ヒーローとはこのような人たちのことだと感じた。

人のために行動できる人はヒーローだ。

試合でゴールを決めた人、アシストをした人、体を張ってディフェンスした人、表に出て活躍している人だけがヒーローじゃない。

選手のために毎日部活にきて水を汲みグラウンドを駆け回るマネージャーの皆さん。東京遠征の段取りをしてくださった来須君やチームを支える四回生の先輩方。ありがとうを言葉で伝えてくれる人。このように、表面からはあまり見えない部分でも、他人のために行動できる人も立派なヒーローであると思う。

そして、自分もヒーローになりたい。

怪我をしてからこのように考える日々だった。これからは、もらったありがとうを誰かに与える側の人になっていきたい。簡単なことではないかもしれないが、やってみようと思う。

サッカーに関しては、サッカーをしていない分考える機会が増えた。​

最近は、FWの先輩、そして人生の大先輩である大智君と話す機会が増えて心を燃やしている。何も考えていないようで意外と自分のプレーやサッカーのことを考えている彼は、FWの動き方やシュートの打ち方から心構えまでも教えてくれる。なんか悔しいけど今までで一番成長できる環境にあると感じている。

このチームのエースは誰?と聞かれたら田中大智と皆が言うだろう。自分もそう答える。自分で言うくらい完敗している。それが悔しくてたまらない。だが、わくわくしている自分もいる。やってやるよと。

大教のエースは慶次郎だと言ってもらえるように、そして自分でも自信をもって言えるように日々努力していきたい。

まとまりのない文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。



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