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- 男子サッカー部 大阪教育大学体育会
- 11月8日
- 読了時間: 12分
おはようございます。
「主人公」の酒井くんから引退ブログのバトンを受け継ぎました「伝説」こと櫻本亜依万です。
僕の後には副キャプテン・キャプテンと続くので、完治にはできるだけハードルを下げてもらいたかったのですが、思いの外良いブログで逆にハードルが上がり焦っています。浅い男卒業おめでとう。
さて、なにかと注目を集める僕の引退ブログということで、期待していただいている方も多いと思います。なんせ去年のブログの最後には『来年のブログのタイトルは「懺悔」っす。多分大教のブログ史上過去1おもろい。乞うご期待!!』とか書いてましたもん。恥ずかしいです。1年越しに赤面してます。
とはいえ、途中までは本当に「懺悔」で行こうと思っていたのですが、あまりにも内容が酷すぎるため流石に断念いたしました。楽しみにしていた方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
というわけで1年間温めていたブログの内容がボツになりましたので、今回は「大学4年間」について書こうと思います。
僕はブログって自分らしさを出すのが1番大事やと思っていて、同期の引退ブログにはアツいことを書いていたり、後輩たちへの想いを書いていたり、後悔を述べていたりと、それぞれにしか書けない良いブログでした。
みんなと同じような内容じゃ僕らしさは出せないので、ひたすらに自分の話をしようと思います。引退ブログっぽくはないけど、大教大で過ごした日々すべてが詰まっています。
あまり僕に興味がない人は、4回生に突入したあたりからだけでも読んでいただけると嬉しいです。(櫻本組に所属している後輩は必ずすべて読むこと)
自己開示するのはあまり好きではないですが、せっかくの機会なので赤裸々に当時の思いも交えつつ書いていこうと思います。
ただ、僕は日々を刹那的に生きすぎているので、過去の記憶が曖昧です。ご容赦ください。
ほないきますっ
・エピソードゼロ 絶望の推薦入試
大教の4年間を語るにはこの推薦入試は絶対に欠かせない
1年早く阪南から大教へ行っただいちくんから「普通にしてたら受かるで」という言葉をそのまま受け取り、ろくな対策もせずに入試に臨んだ
今思うと相当ナメてた
対策もマジで面接練習1回とかしかしてないし、いざ当日の朝なったらスパイクを高校のグラウンドから持って帰ってきてないことに気づいた。実技で使うのに。死ぬほど焦った。たまたま大学までの通り道に高校あったから耐えたけど
で、なんやかんやありつついけそうやなって思ってたら面接死んだ。
まず、コロナの影響で集団面接ないって聞いてたのに集団面接やし。俺以外全員めちゃくちゃ対策してて、めちゃくちゃ考えてきた文章スラスラ答えるし
質問は忘れたけど唯一覚えてる俺の答え「オリンピックでの久保選手の涙」やもんな。自分でもなに言ってるかわからんくて脇汗止まらんかったな
落ちたと思ってたから阪南大行かなあかんのかなとか考えてたら合格通知きて、めちゃくちゃ嬉しかった記憶だけある
今思うと、このナメたスタンスが後の大学生活にも現れているんやなと感じる。この時は全く気づいてないけど
・嘘と欲望の1回生
大学生になることは俺にとって全く楽しみなイベントじゃなかった
もともと、何かを頑張ったり何かに縛られるのは苦手な性格で、高校までのサッカーと学校で1日が終わっていく生活はとても苦しくて、メンタルに限界が来てた
だから、高校サッカー引退から大学入学までの3ヶ月間はほんまに天国で、全くサッカーせずに、ひたすら遊んで引っ越しの派遣バイト行っての繰り返し。今まで抑圧されていたものが爆発した
でも、楽しい期間はすぐに過ぎてあっという間に入学式
入ってまず初めに思ったことは「大学選びミスった」やったな
学校生活では、今までの人生で関わったことのないような人ばっかりで、戸惑ったのを覚えている。
サッカー部は和気藹々とした感じで、練習中ものほほんとした空気が漂っていた。殺伐とした環境でやってきた自分にとってはどこか馴れ合いのように感じて、居心地が悪かった
あの時の俺はめちゃくちゃ尖っていたから、ずっとこいつらおもんなって思い続けてた。別に無理して関わる必要もないかって。同期ともあんまり喋ってなかったと思う
大学に入ってからはちゃんとサッカー頑張ろうと思っていたけど、初手で面食らって全てがどうでも良くなった。良いタイミングだと思い、高校時代に「関西の穴」と監督に言われ、悪い思い出しかないCBから、できるだけ責任を背負わないポジションがしたくてFWへと逃げるように転向した(関西の穴はさすがにいいすぎちゃう?)
サッカーに身が入らなくなってからは、授業も部活もどんどんサボるようになっていった。とくに部活ではいろいろなウソの理由で遅刻や欠席を繰り返した(宗教上の理由、交通事故、コロナの濃厚接触者etc.)
あの時の4回生にはとても迷惑をかけました、すみません。いつか直接謝ります。絶対
部活で1番覚えてるのは井上先生にマジギレされたことかな。仁王像みたいな顔しててめちゃくちゃ怖かった。今思うとあの時以外怒ってる井上先生見たことない
とにかく1回生の頃は死ぬほど遊んだな。友達もめちゃくちゃ増えたし。ラッパーのライブとかもめっちゃ行ったし。野良のWatsonと写真撮ったのはいい思い出
本気でラッパーなりたいと思って歌詞書いたりもした
もっと色々あったと思うけどプライベートのことしか覚えてない。相当学校生活と部活に興味なかったんやろな
・泥沼の2回生
2回生になるタイミングで、1回生の頃の行いを流石に反省した。他の高校の同期が1部で試合に出たりしているのが悔しかったので、サッカーだけでもちゃんと来ると決めた
2個上の先輩達は面白いしサッカーも上手いしで今年はこの人たちのために頑張ろうと決意し、前期はほぼ全試合スタメンだったと思う。FWで
頑張り始めたとはいえ、真剣にサッカーに向き合っているわけではなかった。あいかわらず遅刻欠席は多いし、髪の毛も伸ばしてアフロだったり編み込みだったり、とても大学サッカーをしている人間とは思えない見た目だった
アフロエピソードとしては、自転車を漕いでいたら、でっかいハチがアフロに絡まって息絶えたこともあった。ガチ
二回生の前期は授業も頑張っていたと思う。1回生にしてすでに学校来ないキャラになっていた俺は、学校に行くだけでとても注目を集めるようになっていた。後になって聞いた話では、1週間に3回俺の姿を見ると幸運になるというあまりにも不名誉な噂があったらしい。
いざ学校に行くようになると、案外楽しかった。勝手に拒絶していたけど喋ってみると面白いやつがいっぱいいた。去年サボったけどこの調子で頑張れば余裕で取り戻せそうやなって思ってた
でも夏休みが終わり、学校が再開する頃には1回生の頃のような生活に戻っていた
部活も学校も頑張りたいけど、誘いが来たら遊びに行ってしまう。1度遊びに行くとまた誘いが来る。そんな負のループから抜け出せない
ぐるぐる、ウィンウィン、オールイン。これらの店には何回行ったか分からない
海喜がよく言っているけど、あの時期の俺はアンダーグラウンドに迷い込んでいたらしい
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前半戦終了ということで少し補足
ここまであまりにもサッカーの中身の話がなくて驚いている人も多いと思います。1、2回の時はほんまにびっくりするぐらいサッカーしてなかった
でも安心してください。ここからサッカーばっかりです
なんで急にサッカー頑張り出すのか。理由は2つあります
1つ目は、サボり続けている期間ずっと、どっかで本気出したらプロなれるやろって思っていたから
2つ目は、大学に入ってからの2年間で色々な人と関わり、サッカーで大学までこれている自分がいかに恵まれているかに気づいたから
理由があるからと言って、ここまでサボっていたやつが急に頑張れるようになるのでしょうか。気になりますねー
てなわけで本編戻りますっ
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・奢れるもの久しからず 3回生
2回生の終わりごろ、かなとくんに「来年CBおらんから頼むから部活ちゃんと来てな」と釘を刺された
いや、かなとくん任せてくださいよと。俺がCBやったら1部昇格とか余裕やぞと、当時は本気でそう思ってた
かといって特に今までより意識が高くなったわけでもなく、普通に練習に来るようになっただけである。1番最後に練習にきて、1番最初に帰る。練習の時間だけ頑張れば十分だと思っていた
そして迎えたリーグ開幕戦
相手は格上の近大。結果は4-2で勝ち。いや、なんで勝ってんねん、負けて気持ち入れ替える流れちゃうんかい。
そのあとも産大と大阪国際に勝ち、開幕3連勝で首位になった
「絶対俺のおかげや、俺がチームを勝たしてる」
天狗になるとかそんなレベルじゃない。俺の鼻は伸びに伸び、もう地面に突き刺さっていた
流石にこれ以上調子に乗らせてはいけないとサッカーの神様が思ったのだろうか。4,5節と2連敗し、6節に膝の靭帯を怪我した。負けたときは全く落ち込まなかったが、膝を怪我したときはさすがに食らった
幸いにも選手生命には全く影響はなかったが、前期の残りの試合は出られなかった
俺が出なくなってからチームの調子は途端に悪くなり、昇格を目指すのは厳しい順位になった
「やっぱ俺がおらな勝たれへんか。俺が怪我してなかったら昇格目指せたのに」
怪我して痛い目にあったのに、懲りずにこんなことばかり考えていた
でも、復帰して俺が試合に出だしてもチームの調子は上がらなくて、あまり勝てないままシーズンは終わりを迎えようとしていた
最終節は、柄にもなくめちゃくちゃ気合が入っていた。なんとしても勝って笑顔で先輩たちを送り出したかった
結果は0-3負け。死ぬほど悔しかった。あの時の先輩たちの表情は今でもたまに思い出す
あんなに大口をたたいていたのに、怪我して試合にいない、大事な試合を勝たせられない。シーズンが終わってから自分が思い上がっていたことにようやく気付いた
こんな情けない思いは2度としたくない
・始まりの4回生
自分たちの代になるタイミングで、なんとなくじゃなくて本気でプロを目指すことを決意した
今まで散々適当にやってたくせに舐めんなよって自分でも思う。でも、今からでも間に合う、まだ遅くない、そう自分に言い聞かせた
そこからは見違えるように真面目にサッカーに取り組むようになった。練習中だけじゃなく、積極的に自主練したり、パーソナルトレーニングに行き始めたり
チームの雰囲気はあまりよくなかったと思う。けど、リーグ開幕前の時期の練習試合では阪南に勝ったりもして去年よりも強いなって思った。俺がとやかく言わんでも勝てそうやなって。だから、チームのことは慶次郎たちに任せて、自分がプロになることだけを考えて、自分のためだけにサッカーしていた
今年は良い1年になりそう。そんな思いを抱きながら始まったリーグ戦
蓋を開けてみると、前期終わって11位
チームの調子が悪いのはまだわかるけど、今年こそと意気込んだはずの自分のパフォーマンスも全然良くない。なんなら3回生の時の方が良かった
こんなことになるとは誰も思っていなかった。でも、この結果は偶然じゃなくて必然だった
チームとして戦っていない。自分のことしか考えていない。
俺はもちろん、他のみんなもそうだったと思う
試合中は文句ばかり、大事な局面で走らない、戦わない。負けても言い訳ばかり。典型的な弱いチーム
不幸中の幸いはまだ後期が残っていたこと。厳しい状況だけど、中断期間の夏でいくらでもチームは変わるし、挽回できる
そんな思いを胸に秘め、誰よりも声を出してがむしゃらに練習した
すると、チームも個人も徐々に調子を取り戻してきたように感じた。また1つ壁を乗り越え強くなった
そう思っていた矢先、またすぐに壁にぶち当たる
8月の終わり、奈良クラブに2日間練習参加することが決まった。目指していたプロになれるチャンスがようやく転がってきて、とてもワクワクしていた
今年はかなり頑張っているつもりだったから、プロの中でも爪痕を残せる自信があった
そんな自信は見事に打ち砕かれた
圧倒された。技術やフィジカルで全く敵わないとは思わなかった。でも意識の高さやマインドが全然及んでいなかった
自分の覚悟や環境がいかに生温いものかを思い知らされた。プロになるためのスタートラインにも立てていなかった
奈良クラブに練習参加して以降、あからさまに練習に取り組む姿勢が変わったのはみんなも気付いたと思う
そこから今に至るまで、常に調子が上がり続けている。今までのサッカー人生で、間違いなく1番成長している
サッカーでいまいちパッとしないのは、単純に意識が低かっただけだと気付いた
そんな簡単なことに気づくのにあまりにも時間がかかった
後期リーグは前期よりは内容は良くなったけど、それでもほとんど勝ち点は積めなかった
3部降格決定。首の皮一枚なんとか繋がっていた残留への道は断たれた
1番最悪な結果になってしまった
でも、大教大サッカー部が終わるわけじゃない
後輩たちにはこの結果をしっかりと受け入れて、来年以降強い大教を取り戻してほしい
そのために残り2試合、意地でも勝って来年への勢いをつけてあげたい。4回生のみんな頑張ろう
個人としても、今年プロにはなれなかった。でも、プロへの道を諦めるわけではない。社会人チームに所属して、また1から頑張ろうと思う
・同期へ
こんなめちゃくちゃなやつに優しくしてくれてみんなありがとう。サッカー部を辞めずに済んだのはみんなのおかげです。もう引退かと思うと涙が止まりません。引退しても年に1回ぐらいは集まりたいな。海喜はこやんと思うけど!
・後輩たちへ
3部降格させてしまって本当に申し訳ない。色々理由はあると思うけど、俺は4回生全員が不甲斐なかったのが原因やと思ってる。だからどうか1年で2部に戻ってきてくれ!先輩たちのケツ拭きましたよって笑顔で報告してきてください。待ってます
・プロ目指してるやつへ
大教は周りの大学と比べるとはっきり言ってだいぶレベル低い。そんな中からプロ目指してるってことは自覚しててほしい。まあ俺はプロなれてないから偉そうなことは言われへんけど!お前らなら絶対なれる!頑張れ。
・櫻本組の舎弟へ
俺はお前らのことが本当に心配です。メンタル弱いし、サッカーも上手くないし。けどお前らが活躍するとなんかめちゃくちゃ嬉しい。だから来年以降試合出てくれ観に行くから。あんまり師匠っぽいことはできひんかったけど、慕ってくれてありがとう。最後に飯ぐらい行こ。ゆうきグループ作っといて。
・親
いつもありがとう。あと、ほんまに迷惑かけてばかりですみません。これからも迷惑かけると思うけど、いつか10倍にして返すからその時まで生きててくれ!
・総括
まずは、ここまで読んでいただきありがとうございます。書きたいことが多すぎて、だらだらと長いだけの面白くない文章になったと自分では感じています。悔しい。
誰の参考にもならないめちゃくちゃな4年間でしたが、誰かの心に刺さることを願ってます
次回のブログは、、、
ついにやってきました副キャプテンのそういちです!
普段は心配性、試合中はモンスター。そんな二面性を持つ彼はどんな思いで副キャプテンを務めていたのでしょうか
お楽しみに!




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