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「なにもしない賢者」と「行動できるバカ」

引退ブログ 4回生 武内宏斗


何を書こうか迷ったので、去年のブログの続きとして今年を振り返ります。


先に言います。

真面目です。

おもしろくないです。

最後なのでかっこつけてます。

めちゃ長いです。

それでも、最後まで読んでくれた方ありがとうございます。

誰かに何か伝わればそれでいいです。





「日日是好日」




去年のブログのタイトル。


大切なのは昨日でもなく、明日でもなく、今日という一日を一生懸命生きること。という意味。


そのブログの中では、日々の練習やIリーグを通して「自覚」と「責任」を培いたいと残した。



そして、その言葉通り、昨シーズンは毎日を一生懸命に生き、Iリーグにも全試合出場することができ、トップには関われなかったもののケガをすることもなく、1年間闘い抜き、納得のいくシーズンを過ごした。



「自覚」と「責任」を持つことができた。



来年こそは、「 トップチームで 」と意気込んだ。



そして、その今シーズン。



振り返れば、何もできなかった。

何も残せなかった。



2024年1月。

今シーズンの幕開け。

昨年11月からの腰のケガによってサポートから始まったが、モチベーションは高かった。


4回生として、最後のサッカー人生として、どの立場でも頑張ろうと思っていた。


しかし、全くケガが治る気配はなく、復帰をしたのは4月の後半だった。


去年、Iリーグで培った感覚はすべて消え、また一から頑張るしかなかった。


それから、毎日の練習、毎週の試合の度に、「今度こそは、今日こそはやってやろう」と決意を持ち、挑んだ。


だが、その思いとは裏腹に体は思うように動かず、常にミスが目立った。


次第に、その熱い想いは消え、代わりに生まれたのは「今度こそは、今日こそはミスをしたくない」という想いだった。


この思考になった時点でダメだった。


それ以来、練習や試合もその日が来たからなんとなく、無難に、過ごすようになっていた。




そんな中、夏を迎え、最後の遠征で東京に向かった。


この遠征を終えれば、後期開幕まであと1週間。


スタメンのけんとと前期ずっとベンチに入っていたけーすけは教育実習とインターンでいないため、後期の開幕スタメン予定は自分だった。


2年生の後期最終節以来のトップチームのスタメン。


自分の今の状況は関係ない。

チームのために。このチャンスを掴むために。実習から戻ってくるけんとに繋げるために。


色んな思いを持ってこの遠征に挑んだ。


だが、初日以降、ミスが目立ち、不甲斐ない遠征となった。


1部昇格を目指すために、後期いいスタートをきれるように、チームにとってもとても大切な遠征だった。


安心感が必要なポジションであるキーパーであるはずなのに、むしろ不安を与えるだけとなった。申し訳なかった。



そして、遠征後のIリーグ•体大戦。


中々、コンディションの上がらない自分に松原先生や幹部のみんながチャンスをくれ、スタメン出場。


だが、1-9の大敗。


それでも、それでも、週末の後期開幕のためにがむしゃらにやるしかなかった。


そんな中、後期開幕前の最後の練習でのゲームでのラストプレー。



「ブチッ」という音がした。



足の筋肉が切れる音だったが、自分には心の糸が切れた音に聞こえた。



結局、その週末の試合には実習中のけんとが出場した。


怪我は1週間程度で治ったが、その後もコンディションは上がらない。


2024年10月12日。

Iリーグ最終節•京都橘戦。

勝ち星なしのIリーグで最後に一矢報おうと全員で意気込んだ。

だが、結果は前半で0-3。前半で交代した。

チームは1-4で敗れた。




どうしたらいいかわからなかった。


何か言い訳を探す日々だった。


また、幹部なのに、チームのことを考える余裕もなかった。


チームにとっても自分にとっても大事な時期に怪我をしてもキャプテンとしてチームのために真っ先に「ごめん」と言ったかなと。


かなとがいない中で副キャプテンとして、チームを支え続けたゆうや、しんたろう、だいち。


選手だけでなく、主務としてチームを支えたけんと。


選手ではなくとも、コーチとして勝利を信じてチームのために行動し続けたたいせい。


マネージャーの業務に加え、一緒に会計をしてくれたチーフマネージャー•さーちゃん。


(幹部のみんな本当にありがとう。すごく頼もしかったです。)


彼らを近くで見てきたことで、彼らのように行動できず、自分のことしか考えられない自分が余計に嫌いになった。

みじめだった。




そして、脳震盪となった現在に至る。






と、脳震盪でクリアになった頭でこれまでを振り返ってきたが、このように言葉にして振り返ってみると、何が言いたいのか、初めて分かった気がする。




今年、最高学年である4回生となり、確実に去年以上に、「自覚」と「責任」は持っていた。


だが、最後まで「確かな自信」を持つことができなかった。


これに尽きる。




長らくお待たせしました。

ここで、このブログのタイトル。



「なにもしない賢者」と「行動できるバカ」



人生は思ったようにはならないし、自分が行動した通りにしかならないものである。


でも、「なにもしない賢者」は行動する前に何か考えてばかりで、その一歩を踏み出せない。


その一歩を踏み出すためには完璧でないといけないと思っているから。

全てが揃わないと踏み出せないと思っているから。


そんな日は死ぬまで一生こないのに。


それに対して、「行動できるバカ」は自分に何が足りないのかを認め、たとえ「確かな自信」がなくても、それを乗り越えようとする強さがある。勇気がある。



今シーズンの自分は圧倒的に前者であった。


全てが揃わないと活躍できない。

それはいずれくると大した努力もせずに願っていた。

トップチームで活躍するための「確かな自信」はそのうち生まれると。


当然そんな日は来なかった。



「なにもしない賢者」のように、完璧な日を求め続けると、その一歩を踏み出すことはできない。


人間、足りない部分があるのは当然である。

だが、それを認め、たとえ失敗をしても乗り越えていく強さ•勇気を持つのが「行動できるバカ」である。


何度転んでもその状況を楽しみ立ち上がる「行動できるバカ」だからこそ、「確かな自信」が自然と生まれるのである。


ここで、けんたとゆうきが頭に浮かんだ。

彼らはチームが停滞する中、後期3節目•関国戦のスタメンに抜擢された。

特に一回生のけんたはチームの大黒柱であるかなとの代わりであった。


彼らの当時の心境は分からないが、計り知れないプレッシャーがあったと思う。

試合には惜しくも敗れたが、その中で彼らは期待以上の活躍をした。


彼らを「バカ」と言いたいわけではないが、彼らは確実に「行動できるバカ」であった。

彼らには自分の弱さを認め、自分の長所を信じ、戦う「強さ」と「勇気」があったのだと思う。

誰が何と言おうと素直にすごいと思った。

ほんとに自信もってね。




去年、自分がIリーグで培ったのはいわば「かりそめの自信」である。


でも、その「かりそめの自信」でもよかった。


「確かな自信」なんていらなかった。


「ミスなんてどうでもいい」と。

「周りの目なんてどうでもいい」と。

「確かな自信なんてなくてもいい」と。


自分も「行動できるバカ」になればよかった。


記したように、今シーズン、そのチャンスはいくらでもあった。

失敗をしても、何度もチャンスをもらった。


そのはずなのに、そこで自分の弱さを認め、戦う本当の「強さ」と「勇気」を持てず、結局、行動する前に考えすぎて、失敗した。


自分に足りないものばかりを数えすぎた。


今持っているものでベストを尽くせばそれでいいのに。


挑戦する前から「確かな自信」を持ってるやつなんていないのに。



そして、「かりそめの自信」さえも失い、サッカーも、幹部としての役割も中途半端になってしまった。






でも、これが僕の4年間の大学サッカーの結果だ。


でも、これが12年間のサッカー人生の結末だ。


でも、これが今の自分だ。


最近、そう思えるようになった。


今ブログを書いてるのが2024年10月28日。

引退までの活動日は残り17日。


いまさらかもしれないし、手遅れかもしれない。

4年間の中のほんの一握りの時間かもしれない。


でも、ここで変わらないと。



今はなき去年の偉大な副キャプテン•のぶ君がブログで言っていた

「限界まで苦しめ」


もう苦しみまくった。

劣等感にまみれたサッカー人生だった。


弱虫な自分よ。

今からでもいい。


「行動できるバカ」になろう。


今後の人生のための「確かな自信」を得るために





長くなりましたが、自分の今シーズン、そしてサッカー人生の振り返りはここまでです。





最後にこれまでのサッカー人生で関わってくれた方々へ。




まずは、後輩たち。


去年まさき君もブログに書いていたけど、大教大サッカー部のいいところはサッカーだけじゃなくて、ほんとに色んな境遇の人がいること。

その縁を大切にし、互いに認め合って、来年こそは自分たちが立てた目標を達成できるように頑張ってください。

周りの目なんて気にしないで自分を信じて。

心から応援してます。




次に、同回生。


ほんとに楽しい4年間でした。

最高でした。


途中リタイアした中川君と溝上君も含めて僕はこのメンバーでよかったと心から思います。


なんかブログ書いてて泣きそうになった。


次の回生飯楽しみです。

(ゆうやはあばれるらしい)


引退ライフも遊んでください。




そして、両親。


このブログを読んでいるかは分かりません。

ただ、ここまでサッカーを続けさせてくれて本当にありがとう。

おかげで、多くの仲間と出会えました。


これからは親孝行します。






すごくネガティブな文ですが、これが自分です。

最後まで読んでくれた方ありがとうございました。



未来の自分よ、強くなれ。









さぁ、そして、次の引退ブログは大教のエネゴリ君ことヨシゴリ君(小栗君)です!

髪を切ってからバナナを食べる頻度が増え、自分でも気づかぬうちにゴリラに近づいてるのだろうか、、

そして、常に出会いを求める彼の春はいつ来るのだろうか、、

そんな彼の集大成のブログです!

乞うご期待!



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