4回生 山口孝明
読み始めて頂き、ありがとうございます。
引退ブログを書いていますが、正直全く実感が湧きません。いやー楽しかったね。
何よりもサッカーが楽しかった。本当に。
皆のブログが面白すぎて正直震えていますが、自分の愛するサッカーについて、最後真面目に書かせて下さい。
思いつきのままに書いてみようと思うので、駄文になるかと思いますが最後まで読んでくれると嬉しいです。
「プロになりたい」
長崎のクラブでサッカーを始めた小学3年生の時、僕は確実にそう思っていた。
サッカーのプロとはなにか、サッカーとはどういったスポーツなのかをよく知らないまま。
お父さんにそう伝えると
「GKだけはやめておけ。あれはいじめられてるやつのポジションだ」
と暴論を振り翳されたが、小3にとって父親はイエスキリストそのものなので、GKはこの時選ばなかった。
時は流れて2020年2月24日、大阪府柏原市のグラウンドで、同じ最高の高校サッカー部に所属した本多海渡と共にサッカーで大学受験をした。
2人で合格した。これが本当に嬉しかった。
8歳からずっと変わらずに本気でプロを目指せていた訳じゃない。
サッカーから、少しだけ離れた期間だってある。
それでも計13年もの間、サッカーを必死に本気でやってきた。
その中で、大切な仲間や恩師に出会い、サッカーが大好きになった。
本気のサッカーがしたい。サッカーで自分の可能性を試したいと本気で感じた。
それが全てだと思う。
限られた人生という時間の中で、やらない理由が一つも見当たらなかった。
この大学には、覚悟を持って入った。
プロサッカー選手として、上を目指す為に自分はここで成り上がるんだと。
前倒しで3月から部活動に参加させて頂いた。
最初は本当に全く通用しなかったけど、凹む暇なんてなかった。天才的な同級生に、圧倒的な先輩にどうすれば少しでも早く追いつけるか。
それだけだった。
「俺はここからだ」
そう強く思っていた。
その矢先4月の初めから部活が停止になった。
新型コロナウイルス。結局再開したのは約半年先だ。この期間は、本当に苦しかった。
鳥の胸肉と玄米を毎食食べ、5キロのランニングに行き、公園で1人ボールを置いてダイビングしてキーパーの練習をして、少し映画を見て8時間寝る生活をほぼ毎日繰り返していた。
流石に病みそうだったが、部活が始まれば本当に水を得た魚のような心持ちだった。
だが、それからのサッカーが上手くいったのかというと、全くそうではない。
1.2年生まで、チームは一部に昇格して一部で戦っているのにも関わらず、自分は全くトップチームの試合に絡めなかったこと。
コロナ禍で、休学してドイツに行くことが突然できなくなったこと(40万くらい損しました)。
3年生になってようやく試合に出ても、安定したパフォーマンスを見せられずにシーズン後半では後輩にレギュラーを取られたこと。
ラストシーズンに入った当初も全くプレーが上手くいかず、序列を下げられていたこと。
振り返れば、最悪のサッカー生活だったかもしれない。
理想とは違う、輝かしさとは全くかけ離れた4年間だったかもしれない。
けれど、絶対に無駄じゃなかった。
試合に出られない、報われない時間で本当に必死に考えた。
食事や睡眠といった生活を見直した。
毎日のトレーニングで身体を作った。
コンディショニングに凄く拘った。
本を読んで動画を見て人に会って、サッカーの原理原則に対する考え方を養った。
報われるかなんて分からない。
でも前に進むのは辞めない。辞められない。
もがきにもがいた僕が結局辿り着いた結論は、
「純粋にサッカーをプレーすること」
これだった。「サッカーに熱中すること」と言い換えても良い。
「この試合で良いプレーをしてアピールだ」
「ここでミスしたら次出られないかも」
「この試合で負けたらどうしよう」
「シュートを打たれたら、それを止めて活躍できるのに」
振り返れば、かつての自分の中はこのような雑念で溢れかえっていた。恥ずかしながら。
このような感情や思考は本当に余計なものであり、特にプレー中には捨て去らなければならないものだ。
11人対11人のチーム戦で、相手より多くの回数ボールをゴールに入れたら勝ち。
「サッカー」というシンプルなゲームに、熱中すること。
本当にこれだけだと思う。必要なことは。
勝つ為にベストを尽くすこと。それだけに集中する。練習のウォーミングアップだろうと、生きるか死ぬかがかかった試合だろうと、やることや考え方は全く変わらない。その上で、24時間サッカーの勝利のために考え、行動する。
こうした考えに至りサッカーに取り組んでいると、今年の夏頃から選手としての確固たる自信を持ってピッチに立っていることを自覚した。プレーに迷いが無くなり、調子のムラも無くなった。
勿論まだまだ未熟で、やるべきことは本当に沢山ある。
だが、ここから自分はサッカー選手として成長して、ライバルを追い越していける。
確信に近い自信がある。
そして何より、今までよりサッカーが本当に本当に楽しくなった。
心の底からサッカーというスポーツを愛している。
そう思えるようになったのは、自分と関わってくれた全ての人、全ての挫折、全ての経験のおかげだったと本当に思う。
少しでもどこか何かが違えば、こうは思えていなかった。
心の底からありがとうございます。
「プロになりたい」
このブログを書いている22才のこの瞬間、僕は強くそう思っている。
サッカーのプロとはどういうものなのかは正直まだ分からない。
なってみないと分からない。
だがサッカーというスポーツ、その楽しさを心の底から理解し、この素晴らしいスポーツを愛することができた。
その上で、本当にプロになりたい。上に行きたい。そう強く思っている。
「GKだけはやめておけ。あれはいじめられてるやつのポジションだ」
と暴論を振り翳さした父親はイエスキリストではなかったし、そもそもDVするので離婚した。
GKは本当に最高だ。そして最高のGKになりたいとも強く思う。
最後に、部活の先輩後輩、そして同期。
マネージャーのみんな。
先生方、学生コーチとして関わってくれた方々。
サポートし続けてくれた家族。
何度も投げ出したくなることがある度に支えてくれた、大切な親友や彼女。
本当に皆のおかげでサッカーを、そして人生を大好きになれました。
限られた時間の中で本気で幸せになる為に、これからも精一杯生きようと思います。
そのためにまずは、愛するサッカーに本気で向き合っていきます。
それが僕の人生に向き合うことに直結すると、確信しています。
長くなった!!
ここまで読んでくれた人本当にありがとう
めっちゃ好きです
次はのぶの引ブロですわ。
皆正座して待つように!
学生サッカー、ありゃしたー
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